日本酒飲み放題の『KURAND SAKE MARKET』はデートに使うとテンションが上がる
先日、婚活パーティーで出会った女の子と飲みに行こうという話しになって、
何が好きかと聞いたら日本酒が好きだときた。
まだ21歳の子なのに渋い。
日本酒といえば、少し前に池袋に日本酒飲み放題のお店ができた
と聞いたことがあったので、そのお店に行くことにした。
お店の名前は、『クランドサケマーケット(KURAND SAKE MARKET)』
という所だ。
KURAND SAKE MARKET
http://kurand.jp/sakemarket/
調べると池袋の他に、新宿、大宮、渋谷、上野にも店舗があるらしい。
日本酒といえば何度か過去飲み過ぎて痛い目にあった経験があるので、
事前にヘパリーズを一気飲みして意気揚々と待ち合わせ場所に向かった。
池袋店の場所は池袋駅の西口を出て、東京芸術劇場を左手に見ながら歩き、
立教大学に向かう通り沿いにある。
このお店のポイントは、
・営業時間ならいつでも来店可
・100種類以上の日本酒が飲み放題
・しかも営業時間内なら時間制限無し
・おつまみ持ち込み可能
・途中外出可能
酒好きのんべえにはたまらないシステムだ。
その他にも、電子レンジがあったり、熱燗が自分が作れたり、面白いシステムが
てんこ盛りだ。
このお店をデートで使うのに何が良いかというと、
「おつまみ持ち込み可」という点だ。
そう、デパ地下のお惣菜を買って持ち込めるのだ。
女の子とデパ地下でお買い物なんて、ある程度の仲にならないとできない。
同棲してたり結婚していないとなかなかな来ないだろう。
しかし、この持ち込み可のシステムを最大有効活用すれば付き合う前の子とも可能なのだ。
しかもデパ地下で買い物するメリットはそれだけではない。
数多ある食品の前に、女子はテンションがあがる。
そしてアレが好きだとかコレが苦手だの、かなり会話が盛り上がるのだ。
お店に戻ってからもお酒を選んだり、熱燗作ったり、冷めたおつまみをレンジでチンしたり、共同作業的なものが多く、普通の居酒屋で飲むより2人の距離は近まるので、
日本酒好きな子がいたらぜひ誘ってみて欲しい。
【お店情報】
クランドサケマーケット池袋店(KURAND SAKE MARKET)
http://kurand.jp/sakemarket/ikebukuro/
〒171-0021
東京都豊島区西池袋3-27-3 s&kビル4F
tel. 03-6912-6686
営業時間 年中無休(17:00~23:00)
平日17:00~23:00(22:45LO)
土日12:00~16:00(15:30LO)
17:00~23:00(22:45LO)
※料金 時間無制限 3,000円(税別)
※ビールも飲み放題
※梅酒・果実酒もあります
※クレジットカード決済も可(VISA、MASTERのみ)
※椅子導入
※毎週月・火曜日はスタンプ2倍
てるみくらぶ問題について知ってる内情を語ってみる。
昨今の就活戦線はもっぱら売り手市場らしい。
まったくもって羨ましい。
僕が就活してた時はリーマン・ショック後、かつ東日本大震災
が起こり大氷河期に突入していた。
書類審査も通らなく、就活開始早々心が折れかけた時に
面接の案内がきたのが「てるみくらぶ」だ。
しかし僕は「てるみくらぶ」の面接を受けなかった。
説明会に行った際の悪い印象が強すぎたからだ。
説明会にきてる社員の格好。
どっかのホストですか?って感じのスーツとこんがり焼けた肌、
社会人にあるまじき明るい茶髪でガム噛みながら進行するお兄さん。
明らかにやつれ顔で面倒くさそうにしているお姉さん。
あそこにいた純真無垢な就活生たちは皆きっと思っただろう、
ここはヤバイ、と。
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3/24(金)に「てるみくらぶ」が発券システムのトラブルで航空券が発券できずに
混乱が起きているとニュースがでた。
てるみくらぶ、ツアー催行を当日に中止 事業停止へ
http://www.traicy.com/20170324-telme
てるみくらぶ、BSPの債務不履行か、顧客に混乱広がる
http://www.travelvision.jp/news/detail.php?id=77004
発券システムのトラブルというと、システム上の不具合か?と一般の
方は思うかもしれないが、発券するシステムは特定の旅行会社独自の
システムではなく、国際規格の端末を使って行われる。
つまり本当に発券システムのトラブルなら、大手や中小の会社に関わらず、
全ての旅行会社に影響が出る。
今回の発券トラブルは、2つ目に記事にも出ているが、BSPの債務不履行が正しいだろう。
そもそもBSPとは「Billing and Settlement Plan」の略で、航空会社と旅行会社の間での
航空券の精算方法のことだ。IATA(国際航空運送協会)加盟の旅行会社は毎月IATAへ支払いを行わなくてはいけない。
つまり簡単に言うと、てるみくらぶは航空会社へ支払いをすることができなかったのだ。しかし、BSPの債務不履行は問題であるが、それだけでは倒産や事業停止などにはすぐに結びつかない。しっかりと支払いをすれば発券機能も回復する。
BSPの支払い期日が23日(木)だったので、そこで支払い漏れであるなら翌日に対処できたはずだ。
しかし、今回のBSPの債務不履行は支払い能力が無いゆえのデフォルトで間違いない。
以前より「てるみくらぶ」は新聞広告やネット上で、現金一括払い限定でツアーの販売をしていたが、これはIATAないし取引先への支払期限の前日で設定されていることが多かった。つまり顧客から一括で現金を振り金で貰い、支払いに回すという自転車操業だったのだ。
明らかに仕入れ値より数万円安いツアーを出しているのもその為だ。
業界内では、航空会社、ホテル、広告会社、どこがババを引くかと密かに言われていた。
ずっと経営は大丈夫かと言われ続けていた会社だが、1年くらい前から中核にいた
役員や社員などが相次いで辞めていっている。内情を一番知ってるポジションにいる人間がいなくなるというのはつまりそういうことだ。
ある筋からの情報だと、代表取締役の山田千賀子氏は現在音信不通となっているらしい。
残酷かもしれないが、支払いをしてしまった旅行代金は返ってこないだろう。
JATAに加盟しているので多少の保証金は出るかもしれないが、規模が大きいゆえに
一人あたりの額はほんの僅かなものになるはずだ。
てるみくらぶが行ったことは消費者への裏切りで許されることではない。
ただ、異常に安い価格設定などには、その裏に何かあると疑ってかからないといけないと改めて痛感させられる事件である。
西加奈子の『通天閣』を読んでみて思ったこと ※ネタバレあり
元カノは大阪の子で遠距離恋愛だった。
彼女が東京に遊びにきている時に相席居酒屋で出会って付き合うようになった。
相席屋で出会ったと言うのが恥ずかしく、周囲には飲み屋で意気投合したと
嘘をついていた。
元カノと付き合うまでは大阪という街には一切関わりがなかった。
あまり興味も無かったし、行きたいとも思わなかった。
でんがな、まんがな言ってるおっちゃんと、ヒョウ柄の服きたおばちゃんの
イメージしかなかった。
ごめんなさい。
完全なる偏見だ。
実際、大阪はすごくいい街だ。
僕は大阪を好きになった。
万博記念公園も海遊館もUSJも道頓堀もなんばグランド花月も行った。
だいたい主要な所はデートで行ったのに、行かなかったが場所が2つある。
あべのハルカスはいつか行こうねと話していた。
でも通天閣だけはそんな話しも出なかった。
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先日暇になって、久しぶりに本を読もうと思った。
ただ読みたい作品も特になく、作家にも疎いので誰の何を読もうか迷っていた。
そこで思い出したのが、アメトーーク!の読書芸人だ。
ピースの又吉やオードリーの若林がお勧め作家に上げていたのが西加奈子。
なぜか唯一、西加奈子だけ覚えていた。
この人がどんな作風なのかも良くわからないけど、
取りあえず本屋に行って買ってみることにした。
5、6作品くらい置いてあっただろうか。
どれを読もうか迷った挙句、手に取ったのが『通天閣』だ。
振られた傷も癒えない時になぜこの作品をとったのか、自分でもわからない。
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『通天閣』のあらすじはこうだ。
主人公は2人。
1人は工場で働く40代の男。かつては子持ちの女性と結婚もしたことが
あったが、その娘を愛することができなくて、それが今でも心に
しこりを残していた。
男は何か希望や夢があるわけでなく日々淡々と生きている。
生きているというよりは、日々をこなしているのだ。
もう1人はスナックで働く20代の女の子。
スナックで働く人は皆、変わった者ばかりだ。
そんな変わり者を相手にしながら、大きな夢や希望もなく、
ただ日々を生きている。
この2人の日常が交互に描かれ、通天閣で起こったある事件で2人が少しだけ
交わるという話しである。
僕はこの女主人公(雪ちゃん)に自分を重ねた。
彼女は2年間同棲していたマメという彼氏がいた。
雪ちゃんはマメを中心とした生活を送っていた。
マメという彼ができてから、他の男には、目もくれなかった。
女友達との約束なんて、余裕でドタキャンしたし、合コンなんかに
行く人たちのことを、嘲り笑っていた。
己の幸せを喜び、必要最低限の人としか話をせず、マメのことだけを
見ていた。マメ、マメが生活が中心だった。
しかし、マメは自分の夢である映像作家を目指してNYへと単身旅立つ。
突然にだ。
しばらくは国際電話で連絡を取りあっていたが、次第にマメから連絡の頻度は減る。
そしてある日、マメから電話が来て別れを告げられてしまう。
好きな人ができたと。
相手は同じ夢を持つ、尊敬できる人らしい。
雪ちゃんは毒づく。
何を言いさらす。
頑張ってて、新しい映像を作れば、あんたは好きになるのか。
尻が大きくてそそるとか、セックスがうまそうだとか、甲斐甲斐しく身の回りの世話をしてくれるだとか、そういうことを言え。
頑張ってるときの目がキラキラしている?
本人より作品に惚れたと言ったほうが正しい?
じゃかましい!
夢に向かって頑張っていないと駄目なのか、何かを作っていないと駄目なのか。
自転車でバイト先に向かい、阿呆の相手をして、
マメのことを思って眠る生活をしている私は、駄目なのか。
「きらきらと輝いて」、いないのか。
相手に依存していればしている程、信用していればいる程、
振られた時のダメージは大きい。
振ったほうも傷ついてるだとか、苦しい思いをしているだとか言う奴が
いるがそんなことない。
振られたほうがしんどいに決まっている。
僕も元カノに振られた。
表向きは1人になりたいだの将来を考えられなくなっただの
もっともらしい理由を並べられたが、実は新しい相手がいたのだ。
そう、乗り換えられたのだ。
振った方は新しい相手と幸せな生活を送り、
振られたほうはただ絶望して、無味乾燥な生活を送る。
雪ちゃんはゲロを吐き、バイトをさぼった。
僕も色んな人に毒を吐き、仕事を適当にこなした。
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物語の終盤、通天閣で事件が起こる。
その事件に遭遇し、そこで見た光景に雪ちゃんは少しだけの希望を見い出す。
最後に雪ちゃんはこう言った。
全力で愛そう。
私の胸の奥の方で、通天閣に降る雪の一粒のように、小さな小さな、
でも、はっきりとした予感があった。
今度出会えたその人を全力で愛そう。できるはずだ。
振られれば傷つくかもしれないが、人として成長できると思う。
人の痛みがわかるからだ。
相手を疑ったり、駆け引きしたりしたくなる気持ちもあるかもしれない。
でもその先に幸せや良い結果はあるだろうか。
馬鹿みたいに相手を愛し、想うことはカッコ悪いことなんかない。
すごく素敵なことだと思う。
僕も次に出会った相手を全力で愛そう。
そしていつかの日か、笑顔で大阪に行ける時が来たら、
通天閣に登ってみよう。